野菜マイスター@ジェダイ鈴木 blog

元八百屋による野菜・果物の見分け方講座

【大根】

今回紹介するのは大根です。

大根は白い根の部分だけではなく葉の部分も実は食べられる捨てるところがない食材なのです。どちらも栄養素が豊富なので無駄なく使いつくしたいですね(^^)/

【旬】

大根の旬は秋から冬にかけてが一番収穫量が多いですね(^^)/

また、この時期が大根の最もおいしい時期になります。大根は夏と冬になる大根とで味が変わります。夏になる大根は比較的辛みが強いので大根おろしなどに適します。秋冬物は甘みが多いので鍋物やブリ大根など煮物材料としてよいですね(^^)/

 

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【見分け方】

ポイント① 

ひげ根の毛穴が少ないものがオススメ(^^)/

適度な水分や栄養状態の良い環境で育った大根はひげ根の数も少なく表面も滑らかです。一方で栽培環境が良くない状態で育った大根はひげ根が多くなり、根も深くなるのでぼこぼこした表面になりやすいそうです。

ポイント②

根の部分はつやがあって瑞々しいものがオススメ(^^)/

鮮度が古くなるとつやがなくなってきてしわが出てきます。根の上部が黒ずんでいるものは「す」が入っている可能性があります。

ポイント③

カット済みのものは切り口を見てください(^^)/

カット面が瑞々しくてきめが細かいものが良いです。切り口に「す」の入っているものは水分が抜けて鮮度が落ちたものです。

また、出荷してから保存状態が悪いとカット面が黒くなっていることがあります。これは「水晶現象」と呼ばれるもので「冷蔵と常温での保存を繰り返す」のと「夏場の常温保存」などが原因で起こるそうです。この状態の大根は食べても異常はありませんが生で食べた場合は美味しくないそうです。煮物にした場合は通常の大根と変わりなく食べられるので食べるなら加熱して食べるのがよさそうですね。

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ポイント④

固くて重量感のあるものがオススメです(^^)/

大根は手に取って確認するとわかりやすいです。新鮮なものは水分もしっかりと含まれているので硬さと重量感があります。

【保存方法】

大根は土に埋めてあったように立てて保存することで長持ちします。冷蔵庫の野菜庫なら乾燥しないように新聞紙などに包んで保存すれば1~2週間ほど保存できます。

大根おろしにして小分けにしたり、固めにゆでてから冷凍保存するなどもできます。

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【食べ方】

大根は葉の付け根のほうが甘く根の先は辛みがあります。

それには理由があって、地上に近いほうは寒さで凍らないように不凍液を作るので甘くなります。根の先端のほうは土の中の虫よけになる辛み成分で出来ているからなのだそうです。

  1. 葉の付け根側 固めで辛みが少ないのでサラダなど生食が合います(^^)/
  2. 真ん中の部分 瑞々しく柔らかく甘みが強い部分です。煮物にとても合います。
  3. 根の先に近いほうは辛みが最も強いので「大根おろし」が良く合います。

品種によって差はありますが先のほうが辛みが強く出るので使い分けると便利です。

 

【豆知識】

大根は下ろし方で辛さに差が出ます。

大根の繊維に沿ってゆっくりとすりおろすと辛みが抑えられます。

また、すり下ろしてから時間が経つごとに辛み成分が減少してくるらしいです。

 

大根の消化酵素が胃腸を整える

 

大根の根の部分には、でんぷんの消化酵素であるジアスターゼが多く含まれているほか、グリコシダーゼなどの酵素が含まれているため、食物の消化を助けるとともに腸の働きを整えてくれる効果があります。

大根の栄養素

 

大根の栄養素として、まず豊富なビタミンCがあげられます。 ただし、大根のビタミンCの分布は平均しておらず、中心部より表面の皮のほうが約2倍も多く含んでいます。ですのでなるべく皮はむかずにきれいに洗って皮ごと食べることをおススメします。