【ごぼう】
独特の風味と食感が特徴的なごぼう。生で食べるのは難しいですが、煮物に加えたり、あえ物にすることでおいしい料理に変身します。意外にも日本以外で食べている国はほとんどないそうです。中国では解熱、責を鎮める薬として使われていて、韓国や台湾の一部でも食べられています。今回はご自宅でおいしいゴボウを食べるために、良いごぼうの見分け方、保存方法をご紹介します。
【歴史】
ごぼうは日本へのトライについては、平安時代、薬用として使われていた中国からという説がある。その一方でより古く、縄文時代の遺跡(福井、青森、北海道)からごぼうの種子が出土しています。
【旬】
ごぼうは1年中出回っていますが、旬は秋から冬にかけてです。5月から6月にかけては新ごぼうが出回り始めます。新ごぼうは細くて柔らかく、悪が少なくて味や香りもいいのが特徴です。
旬な産地は青森、千葉、北海道、茨城、宮崎などです。
【見分け方】
①土付きの物
ごぼうは洗ったり切ったりすると風味や栄養素が抜けやすくなるので、選ぶときは土付きのものがベストです。
②太すぎず中くらいのものを
ごぼうは太くなるとス(空洞)ができてくるので、中くらいのものを選ぶようにしましょう。太さで言うと10円玉くらいです。また、縦に亀裂の入ったものは鮮度が落ちているので選ばないようにしましょう。
③切り口に空洞のない物
ごぼうは時間が経ち水分が抜けてくると中にスが出てきます。断面を見て中に空洞があるものは避けましょう。
④ひげ根が少ない物
土壌の良い環境で育ったごぼうはひげ根が少ないものです。ひげ根の少ないものを選びましょう。
⑤表面が固く締まっているもの
触ってみて表面が固く締まっているものが良いです。水分が抜けてしまったものは、みずみずしさが失われ、触るとぐにゃっとした感触になります。
【栄養】
食物繊維が豊富に含まれています。リグニンは腸の運動を活発にして便秘や肥満を予防し、大腸がんの原因となる物質を体外に排出する働きがあります。
水にさらしすぎると栄養成分も抜ける
酢水にさらす際も長くさらしていると栄養成分も抜け出てしまうので短時間にしておきましょう。
アク抜きをして水が濁ってくるのはポリフェノールによるものです。栄養成分を保持するためにも水にさらすのは短時間で十分です。
【保存方法】
ごぼうは土付きのものが保存期間は長く、冷暗所ならば1ヵ月、冷蔵庫ならば2カ月保存できます。保存の際は新聞紙に包んで立てて保存します。