【かぼちゃ】
かぼちゃは1年中出回っていますがしっかりと熟していない物は美味しさもいまいちです。そこで今回は美味しいかぼちゃを見分ける方法を紹介します。
かぼちゃの旬は国産品は5月から9月で輸入品は11月から3月となります。
「輸入品だから…」という事で味を期待されない方もいらっしゃるかもしれませんが輸入かぼちゃは味も国産のものと比べてもそん色ありません。
【歴史】
かぼちゃは日本に伝わったのは日本かぼちゃで16世紀にポルトガル船により持ち込まれました。19世紀になると西洋かぼちゃが北海道を中心に広まり、現在では国内で流通しているかぼちゃの9割近くは西洋かぼちゃになります。
【特徴】
日本かぼちゃは西洋かぼちゃに比べて皮が黒っぽく、ねっとりとした食感なので煮物やてんぷらなどに向いています。
西洋かぼちゃは日本かぼちゃと比べると凹凸が少なく、ほくほくしていて甘いので、サラダやコロッケ、スープなどに適しています。
因みに西洋化簿価hの一種で、通常のかぼちゃよりもサイズが小さい坊ちゃんかぼちゃという品種もあります。味は通常の西洋かぼちゃに近くて、煮物にしたり、中を繰りぬ浮いてグラタンにして食べたりします。
【見分け方】
①ヘタが良く乾燥しているもの
かぼちゃは出荷時にはまだ甘みは弱く1~2カ月ほど起き熟成させることで水分が乾燥して甘みも増すのでおいしいかぼちゃになります。熟成具合はへたを見るとよいです。ヘタが良く乾燥していてコルクのようになっているもの、特に縦に線が入っているようなものはしっかりと熟成していて良品です。またヘタの周りがへこんでいるのも熟成を見分けるポイントの一つです。
②へたが左右対称
ヘタが比較的左右対称で十円玉くらいの大きさのものが良いです。
③緑が濃い
表面の皮の緑色が濃いものを選びます。
④表面がゴリゴリしていて固い
皮が綺麗で滑らかなものは出荷の早い未熟品です。表面がゴリゴリしていて滑らかではなく、爪が立たないほど固いものほど良品です。
⑤重量感がある
持ってみてずっしりと重量感のあるものを選びます。
⑥切り口が濃い
カットものを選ぶ際は切り口の果肉の黄色が濃いものを選びます。
⑦種がふっくらとしたもの
種は熟したものほどふっくらとしています。
⑧種とワタがぎっしりと詰まっている
種の間に隙間があるものは熟しすぎです。
⑨実の厚みがある物
【栄養】
・βカロテンやビタミンEが豊富
かぼちゃには抗酸化物質であるβカロテンやビタミンEが豊富に含まれています。抗酸化物質は活性酸素による体内の酸化から細胞を守ってくれます。
・ビタミンCが豊富
かぼちゃには抗酸化物質の一つであるビタミンCも豊富に含まれます。ビタミンCは抗酸化物質であるビタミンEを再活性化して抗酸化作用を高める働きがあります。
・カリウムが豊富
カリウムが多く含まれ、ナトリウムの吸収の抑制と尿への排出を促す働きがあるため、高血圧やむくみの改善が期待できます。
【保存方法】
かぼちゃはそのままなら冷暗所で2カ月ほど保存可能です。カットしたものは種とワタを抜いてラップして冷蔵庫で1週間ほど保存できます。