【小松菜】
江戸時代中期から東京都江戸川区の小松地区で栽培されていたことから「小松菜」という名前になったといわれています。冬を代表する野菜としても知られていて関東では正月の雑煮にも使われる季節を告げる野菜でもあります。栽培期間が短く様々な環境に適応できるため1年を通して流通しています。旬は12月~2月にかけてで、寒さや霜にさらされることで葉肉が厚く柔らかくなりアクが抜けて甘みが増していきます。
【見分け方】
ポイント①
葉が濃い緑色
葉が濃い緑色のほうが味の強い美味しい小松菜になります。
小松菜の風味が苦手という場合は少し色が薄いものを選ぶとよいかもしれません。ただし、黄色いものは古くなっているので避けたほうが良いです。
ポイント②
大きすぎない
大きすぎると固い小松菜になります。ほどほどの大きさのものを選ぶようにしましょう。全体が20~30cm位のものが食べごろです。
ポイント③
根が白い
小松菜は収穫して時間が経つと根が黄色っぽくなっていきます。根が白いものを選ぶようにしましょう。
【栄養素】
カロテンやビタミンⅭはほうれん草と同じくらい。ともに強い抗酸化作用があり、動脈硬化抑制やがん予防の効果が期待できます。
カルシウムはほうれん草の3倍も含まれ、鉄、カリウムも豊富です。
カリウムが豊富
カリウムはナトリウムの再吸収を促し、尿として外に吐き出しやすくなる効果があります。ナトリウムは血圧に関係しており、カリウムを適切に摂取することで高血圧を予防できます。
【小松菜の栄養素を逃がさないためには?】
小松菜の栄養価のバランスをできるだけ崩さないように食べるにはどのようにすればよいのでしょうか?それは、できるだけ加熱時間を短くすることです。小松菜は簡単に火が通るので必要以上に加熱しなくても十分おいしく食べられます。炒める場合などは一番最後に加えてさっと加熱する程度にしましょう。
小松菜に含まれるβカロテンは油でいためることで吸収率が高まります。ビタミンⅭが壊れるのは最大限に防ぎながら、βカロテンの吸収率は高めていきましょう。そして、豊富に含まれているカルシウム、ビタミンDと一緒に摂取すると、効率よく体内に吸収されていきますので干しシイタケなどと一緒に料理してみていかがでしょう(^^)/