野菜マイスター@ジェダイ鈴木 blog

元八百屋による野菜・果物の見分け方講座

【じゃがいも】

ポテトサラダや肉じゃが、カレー、寒くなったらシチューなど万能野菜じゃがいもです(^^)/

なんとじゃがいもは日本一栽培されている野菜です。

じゃがいもは全国で栽培され、貯蔵がきくことから1年中出回っています。九州産は2、3月ごろ、静岡産は5、6月ごろ、関東産は6、7月ごろに出荷されます。最大生産地の北海道は全国生産量の6割に及びます。

一般に4月から6月の物を新じゃがといいます。皮が薄くて瑞々しいのが特徴です。こすっただけでも皮がはがれそうなものほど良品です。古くなるほど風味が失われていくので早めに食べることをオススメします。

 

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【品種】

原産地は南アメリカで日本には安土桃山時代に伝わったとされ、インドネシアのジャワのジャガタラから長崎に伝わったことからジャガイモと呼ばれるようになりました。淡白な味だったため当時はあまり注目されませんでした。日本で本格的に栽培されるようになったのは明治以降で北海道の開拓とともにアメリカから多くの品種がやってきました。

日本で流通している最も多い品種は男爵イモです。他にもメークインやキタアカリ、インカノメザメなどがあります。加工用に使われているのはホッカイコガネや紅丸などが有名だそうです。

【見分け方】

ポイント①

ふっくらとしていて丸みのあるものがオススメ

表面が滑らかで傷やしわの少ないものが良いです。でこぼこの多いものは生育不良なので避けたほうが良いです。

ポイント②

緑ががかったものは要注意

日が立つと目の周りが緑色に変色していきます。光に照らされた売位もすぐに緑がかってきます。光を浴びると発芽も促され芽も出やすくなります。

緑の部分はソラニンという有害物質が含まれています。めまいや腹痛を起こすことがあるので注意してください。

対処法はしっかりと芽を取り除き、皮を厚く剥くことです。ソラニンは熱に強いので中々火にかけても分解されません。代わりに水に溶けやすい性質があるので水につけておくとある程度抜けていきます。

ポイント③

皮は薄さを感じるもの

手で触って川の薄さを感じるものほど良品です。生育しすぎの物は皮が厚くなります。順調に生育したものは皮も薄く表面も滑らかです。

【保存方法】

じゃがいもは日の光を浴びると発芽が促進されてしまうので日の当たらない場所での保存が基本です。夏なら冷蔵庫の野菜室、冬の寒い日なら冷暗所でも良いでしょう。冷蔵庫では乾燥して水分が抜けないよう新聞紙などに包んで保存するとよいです。りんごと一緒に保存するとエチレンガスの働きにより発芽が抑制されます。

冬に食べるジャガイモはデンプン質が糖に変化しておいしくなっています。12月過ぎたジャガイモはどれを食べてもおいしいと思います(^^)/

【栄養素】

ビタミンCが豊富

じゃがいもの主成分はデンプンですが体内の塩分を排出する働きのあるカリウム、食物繊維も豊富です。ビタミンCは粘膜を強化したり、免疫力を高めたり、抗酸化作用やシミ、そばかすの予防などの働きがあります。抗酸化物質として働く健康に役立つビタミンです。ビタミンCは熱に弱いのですがじゃがいもに含まれるでんぷんによりビタミンCが保護され、加熱によるビタミンCの損失が少ないのが特徴です。

カリウムが豊富

カリウムには過剰な塩分を排出する働きや高血圧を抑える働きがあります。じゃがいもにはこのカリウムが豊富です。