野菜マイスター@ジェダイ鈴木 blog

元八百屋による野菜・果物の見分け方講座

【柿】

今回は秋の味覚「柿」を紹介したいと思います。

柿は日本でもっとも古くからある果物で奈良時代にまでさかのぼります。

日本語のカキという言葉がそのまま学名になるなど実に日本特有の果物といえます。

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【見分け方】

ポイント①

ヘタが深い緑色で軸が真ん中にある。

ポイント②

ヘタが実にぴったりとついている。

下手と果実の間に虫などがいる場合があり、虫によって下手と果実の隙間が変色したり果実が柔らかくなったりする原因にもなります。

ポイント③

柿を持った時にずっしりと重みを感じるものが良いです。

ポイント④

果実の全体がしっかりとした濃いオレンジ色をしていて、凸凹していない綺麗な形をした柿がオススメです。

また、柿は品種や状態によってツヤ感は違いますが、少なからずツヤはあったほうが良いです。

 

【柿の効能】

柿はとても栄養価の高い果物です。昔から「柿が赤くなれば医者が青くなる」といわれるほど健康食品として非常に優れているといわれています。

●柿はどの品種もビタミンC、ペクチン、βカロテン、ゼアキサンチン、リコピンを多く含みます。ちなみにビタミンCは柿1個で1日分のビタミンCを必要量を賄えるくらい含んでいます。また、風邪の予防や二日酔いにも良いとされています。柿に含まれる「タンニン」は血管を強くして血圧を下げる効果が期待できます。

因みにこのビタミンCとタンニンには血中のアルコールを外へ排出する働きや腎臓機能低下を防止する働きがあるそうです。また、酵素(カタラーゼ、ペルオキシダーゼ)がアルコールの酸化、分解を促すため、血中のアルコール濃度の上昇を防ぎます。

二日酔いにはとても効果のある食べ物です。

カリウムはナトリウムを排出する働きがあり、また、長時間の運動による筋肉のけいれんなどを防ぐ働きもあるそうです。