野菜マイスター@ジェダイ鈴木 blog

元八百屋による野菜・果物の見分け方講座

【枝豆】

夏となれば、おいしい枝豆は欠かすことができない逸品ですよね。

枝豆とビールは欠かすことができません。

たまに不出来な枝豆を引いてしまうと一気にテンションが下がってしまいます(^^;)

今回は美味しい豆の見分け方と茹で方を紹介していきたいと思います(*'▽')

 

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枝豆は大豆の未熟な種子です。茶豆系、黒豆系など様々な品種があります。その中で主流なのは、さやのあたりん粒が3粒の白下系です。また「だだ茶豆」などの在来品種も多く栽培されています。在来品種は各地域で根強い人気を誇り、近年では都市圏にも進出しています。

 

〇旬

品種によって違いますが一般的には6月~9月といわれています。出初めは少々お値段は張ります。

最近豊かな風味が人気の茶豆は8月下旬から9月中旬位です。

 

〇歴史

枝豆は東アジアが原産です。穀物として古くから栽培されており、日本へは有史以前に伝わったとされます。17世紀ころに大豆用品種と枝豆用品種が分かれ、現在のような感じで食べられるようになりました。

 

〇見分け方

①枝付きの物

収穫後から時間が経つにつれ、味が落ちてしまうのが豆全般です。

枝付きの豆は外れている豆に比べて鮮度が枝についている分保持されているのでおススメです。

 

②枝と枝の間隔が詰まっていて、さやが密集している物

成長とともに枝と枝の間隔が伸びるので、その間隔が短い物の方が若いそうです。

 

③さやにくびれのある物

枝豆は成長すれば大豆になります。

大豆になるにつれ豆の糖度が落ちていきます。

つまり成長しすぎた枝豆は甘みやうまみは減ってしまいます。

小粒でくびれがあるものが理想です。

ついパンパンに膨らんだ豆を選んでしまいがちですね(^^;)

 

④さやの色はグリーンなもの

枝がついても外れてしまう事があります。

さやが鮮やかな緑色をしているのが条件です。

黄色や黄緑色が混ざった色は味が薄く甘みが弱いです。

 

⑤産毛が多いこと

産毛が多く、密集しているものが若いといわれています。

 

 

〇保存方法

時間の経過とともに味と風味が落ちてしまうので、購入したその日のうちにすべて茹でておきます。冷凍保存する場合は固めにゆでて、水分を取ってから保存袋に入れて冷凍します。

 

〇ゆで方

<手順>

①枝豆をボウルに入れ、そこに水をかけてから豆同士をこすり合わせ、産毛を取り除く。

②一度ボウルの中の水を捨てたら、もう一度新しい水を加え、こすり合わせる。

③枝豆を自ら上げたら、大さじ2杯の塩を入れてももみこむ。

④大きめの鍋にお湯(1Lに塩を大さじ1杯半いれたもの)をわかし、そこに枝豆を入れる。蓋はしておくことで香りが逃げません。色は蓋がない方が綺麗な緑色に仕上がります。

⑤約1分半ほど茹でたらざるにあげる。

⑥自然に冷ましてお好みで塩をかけたら完成。

 

 

【パプリカ】

ピーマンとそっくりの見た目ですが、肉厚で甘みたっぷりの食べやすいパプリカ。品種的には唐辛子やピーマンに近い野菜ですが、辛みや苦みが一切ないのが特徴です。食べやすい味から特にサラダとして人気ですが、煮込み料理や火を通してもおいしく食べられます。特にドレッシングや炒め物などの油と一緒に食べると栄養素の吸収が良いためおススメです。

 

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〇歴史

パプリカはピーマンの仲間。唐辛子の一種。

ピーマンの原産地は南アメリカ。パプリカはハンガリーで生まれました。

ピーマンが世界中に広がったのは15世紀の終わりにコロンブスがヨーロッパへ持ち帰ったことからです。日本で甘味種のピーマンが来たのは明治時代初期、戦後食卓に定着しました。

〇パプリカの色の違い

パプリカは唐辛子の総称であり、肉厚で甘みのある品種に改良されたものです。パプリカは8品種もの色の違いがあり、よく見かける赤・オレンジ・黄色に加えて、緑、紫、白、黒、茶が存在します。

 

・赤色

赤色のパプリカは唐辛子に含まれる「カプサイシン」が多く含まれているため、唐辛子に近い赤色になっています。しかし、唐辛子と違い辛味はほとんどありません。他のパプリカと比べて甘みと酸味のバランスが良いとされています。

・黄色

黄色のパプリカにはビタミンCとルテインが多く含まれており、美肌効果や美白効果が期待されています。女性に人気の高い品種といえるでしょう。

・オレンジ

オレンジ色のパプリカは赤色と黄色の中間の栄養素を持っています。両者の栄養に加えてβカロテンが含まれており、老化予防や生活習慣病の予防に効果があるとされています。他のパプリカと比べて特に甘みが強いのが特徴です。

 

〇ピーマンとパプリカの違い

ピーマンとはナス科の一年草及びその果実で、唐辛子の栽培品種に分類されます。唐辛子とは異なり肉厚で、果肉は種子以外ほとんど空洞なのも特徴です。

 

パプリカはナス科の多年草であるトウガラシ族トウガラシの栽培品種。ピーマンと基本的なところは同じです。

 

植物学的にはほとんど同じという事になります。

海外ではトウガラシ属の中でもピーマンやパプリカやスイートペッパーと呼ばれており、いわゆる普通のトウガラシはスイートペッパーと呼ばれています。

〇味の違い

味に関してピーマンは苦みが強いことから子供の嫌いな食べ物の代表格。生で食べることは少なく、煮たり焼いたりしてから食べることが多い野菜です。一方パプリカは甘みが強く、生でもサラダやディップなどにして食べることができます。それぞれ良いとことがあるので料理法や状況に合わせて使うのがオススメです。

 

〇見分け方

①軸が小さい物

大きいものは成長しすぎで食味が劣ります。

ハリとツヤがある

皮がピンと張っていて、ツやのあるものを選びましょう。

パプリカは古くなってくると透明な薄い皮の部分だけが縮れたように寄ってきます。

③全体的に濃い色

均一に濃い色をしたものを選ぶようにしましょう。

④中くらいの大きさ

大きすぎるものは成長しすぎだと考えられます。パプリカは成長しすぎると固くなってしまうので中くらいの大きさのものを選ぶようにしましょう。

 

〇保存方法

ビニール袋に入れて野菜室へ。1週間くらい持ちます。

 

【オクラ】

鮮やかな緑にネバネバが特徴のオクラ。

夏が旬の野菜でモロヘイヤや長芋、ミョウガなどと合わせてあっさりと食べるのが私の夏の楽しみです(^^)/

そんなオクラですが、たまに固くて食べられないときがあるんですよね。

今回はそんなおいしいオクラの見分け方について紹介していきたいと思います。

 

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【見分け方】

①切り口やへたが綺麗

切り口やへたが変色しているものは古いと考えられます。緑色のきれいなものを選ぶようにしましょう。

②全体が濃い緑色

全体的に濃い緑色のものを選ぶようにしましょう。オクラは古くなってきたり傷んでくると黒ずんできます。特に黒いものは避けましょう。

ただオクラに関しては鮮度が落ちただけで著しく味が落ちることはないようです。

でも新鮮なものの方がいいですよね。

③全体に産毛が生えている

オクラにはよく見ると産毛が生えています。全体的にみっちりと生えているものを選びましょう。

④小ぶりで弾力があって軟らかい

オクラは傷んでくるとふにゃふにゃとした軟らかさになります。その軟らかさと異なり、弾力がしっかりあって軟らかいものを選ぶと成長しすぎなくておいしくいただけます。

大きさとしては成長しすぎていない、という点から小ぶりのものが良いです。特に生食の場合は柔らかいものを選ぶのがオススメです。

大きくなりすぎると実が固くなって食べにくく、苦みやえぐみも出ておいしくなくなってしまいます。

 

【旬】

オクラは夏が旬の野菜で6月~8月が一番おいしい季節になります。

日本のオクラの1/3の生産量となっているのが鹿児島県で、関東では主に群馬県産が生産量が多くなっています。

 

【オクラの洗い方】

オクラは多くの場合ネットに入っていると思います。あのネットに入れたままごしごしと洗うと産毛がチクチクせず洗いやすいのでおススメです。

産毛が気になる場合や固めなものが苦手な場合は、丸ごと塩を入れたお湯で1~2分程度さっとゆでてから切ると少し軟らかくなります。

 

【保存方法】

オクラは冷蔵庫の野菜のに保存がオススメです。暖かいところでとれる野菜なので5℃以下になると低温障害を起こすことが多く注意が必要です。新聞紙などでくるみましょう。

状態が良ければ4日~5日は保存可能です。

 

〇冷凍保存

湯通しして冷凍保存する場合は完全に茹でてしまうと解凍した時に柔らかくなりすぎるので丸のままなら30秒ほどですぐに冷水に落とし、冷めたらすぐに冷気をふき取って冷凍します。

【歴史】

1800年代のアメリカでアフリカから連れてこられた奴隷たちがコーヒー代わりに安価なオクラの種をまいたところから広まったようです。

原産地はアフリカと考えられているようです。

そこから地中海沿岸そしてバルカン半島、インドあたりまで広まっていったみたいですね。

【ズッキーニ】

ズッキーニはその容姿からきゅうりの仲間だと思われがちですが、実はかぼちゃの一種でメキシコやアメリカ南部が原産の夏野菜です。

日本では1980年ごろから少しずつ認知度を上げていきました。

その甲斐あってか最近では一般的なスーパーでも当たり前に売られるようになり、レストランへ行かなくても身近な野菜としてズッキーニを食べる習慣が確立し始めています。

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【出荷時期】

日本では長野県と宮崎県で最も多く生産されており、この2つの地域だけで生産量の6割を占めています。

ハウス栽培が盛んな宮崎県のズッキーニは初春から初夏にかけて露地栽培が盛んな長野県の物は初夏から秋にかけて出回ります。

 

【見分け方】

切り口が変色していない

ズッキーニは時間が経つと切り口が変色して、しおれてきます。切り口が変色しておらず、みずみずしいものを選びましょう。

 

②ピンとハリがあってつやがある

ズッキーニは古くなってくると柔らかくなり、しなしなとしてきます。部分的にでもしなっとした部分があると傷みつつあります。

 

③大きすぎず太さが均一なもの

ズッキーニは太すぎると中に空洞ができてしまう事があります。大きすぎなくていいので、太さが均一の物を選ぶようにしましょう。

④持った時に重みのあるもの

 

【緑と黄色】

ズッキーニには緑色と黄色があり、黄色のズッキーニは皮が柔らかいのでそのままかッとして生のままサラダで食べるのがオススメです。

そして、緑色のズッキーニは皮が固いので生で食べるよりも炒め物などにしたほうが食べやすいでしょう。

【保存方法】

ズッキーニは乾燥と低温が苦手な野菜なので購入後は新聞紙に包んで冷暗所に置いておくのがオススメです。

 

【栄養】

ズッキーニはカリウムをたくさん含んでいるため、老廃物を排出する働きが活発になり、高血圧やむくみの予防として効果があるといわれているそうです。

また、葉酸も含まれているため貧血の予防にもなるそうです。

 

【さくらんぼ】

サクランボは旬の時期が初夏の5月下旬から7月と短く、季節を感じられる果物として非常人気が高いフルーツです。

国産の物は少し高価ですが、上品な甘さに見た目も華やかなため贈答用としても多く利用されます。

雨に弱い果物なため、雨の少ない夏によると昼の寒暖差がある場所での栽培が適しています。

主な生産地は山形県や北海道です。

ちなみにわが県、福島県も作っております(^^)/

でもやっぱりサクランボは山形という印象が強くて同じ値段で売っていても地名で山形の方が買われますね(^^;)

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【見分け方】

①果皮に張りとツヤがあり粒が大きい

 

②表面に傷や変化がない

果皮がしなびていたり、実が柔らかくなったものは避けてください。そのようなサクランボは鮮度が低下して食味が落ちています。また、傷や反転、茶色く変色した箇所がないかも確認します。

 

③完熟すると黒っぽくなる品種もあります

果皮の色が濃すぎるとか塾の可能性がありますが、「紅さやか」や「紅てまり」など一部の品種は、完熟すると黒っぽい赤色になることがあります。これらは色が濃すぎても問題ありません。

また果皮が黄色い「月山錦」は色で判断するのはやや困難ですが、黄色い色よりも濃い目の黄色が良いでしょう。皮の入り部がしみのようにうっすらと茶色になっているものは完熟で甘いといわれています。

 

※月山錦は糖度が15~19度と甘く、酸味は穏やかです。

 

アメリカンチェリーは色の濃い物

アメリカンチェリーの「ビング」は果皮が黒っぽい紅色をしているのが特徴。明るい赤色の物よりも濃い黒赤色の物を選びます。

一方「レーニア」は「佐藤錦」のように黄色時に赤く染ます。店頭では果皮に黄色が残ったものも多くみられますが、なるべく全体が赤く着色したものが良いでしょう。

 

⑤軸が太くてきれいな緑色

鮮度の良いサクランボは軸が青々としています。逆に収穫してから時間が経過しているものは、ところどころ軸が黒っぽく枯れていたり、軸がしおれて細くなっていたりします。

 

【保存方法】

サクランボを保存するときには、冷蔵庫に入れず、室内の涼しい場所に置いておきましょう。温度が低い場所ではサクランボは糖度が下がってしまいます。

勝ったらすぐに食べる方がおいしくいただけます。

 

【主な品種】

佐藤錦

日本を代表する品種です。その生産量も国内では断トツに多く知名度も高い品種です。

果肉は乳白色で、果肉、果汁共に多く、品質は国内最高級です。

高砂

高砂アメリカ生まれで、アメリカでは「ロックポートピガロー」といいます。1872年に日本に導入され、明治後期に長いカタカナ名から「高砂」という日本名に名称統一されました。

果肉は乳白色で果汁が多く、果肉の固さは佐藤錦と同じ館です。色はやや明るく、店頭に並んでいるものは黄色い部分がやや目立つものが多いです。

味は甘さに加えしっかりとして酸味が感じられます。全体的にややあっさりとした感じで、アメリカンチェリーのような濃厚さはありません。よく言えば上品で繊細。悪く言えば味が薄いといった印象です。

●紅秀峰

果肉の色はクリーム色で着色はありません。果肉は固めでしっかりとしていますが果汁はたっぷりと含まれ、酸味が少なくとても甘く感じられます。他の品種と比べ比較的日持ちが良く、流通性にもたけているとされています。

●月山錦

月山錦は中国大連で育成され、日本に持ち込まれた黄色いさくらんぼの品種です。

この月山錦は非常に希少性が高く、その果実の大きさと甘くおいしい味からとても高級な果実として贈答用として販売され、一般のスーパーなどにはなかなか並びません。

果肉は締まりがあり、酸味があまり感じられず、甘さが口の中に広がります。

●香夏錦

果肉は柔らかく緻密で、甘さと瑞々しさが口に広がり、酸味はあまり感じられません。

香夏錦は早生種で、収穫時期は福島県山形県では5月下旬から6月いっぱいくらいとなっています。

紅さやか

果皮はつやがあり、佐藤錦などと比べるととても色が濃く、果肉もしっかりしています。

果肉の色も佐藤錦のようなクリーム色ではなく、赤みが強く、クリーム色の模様が入っているように見えます。

早生種なので味は食べた感想は「あぁ、さくらんぼだな」っていう感じです。そこまで甘さとかは期待しないでください。

味は佐藤錦にかないませんが、酸味がしっかりとありさっぱりとしたおいしさが感じられます。

店に並べていて古いものはあっという間に黒くなってしまいます(しかも早生なのであまり売れない(´;ω;`))。

アメリカンチェリー

一般的に輸入されているさくらんぼの事を総称してアメリカンチェリーと呼んでいます。実際にはすべてアメリカからというわけではありません。また、品種も早生種のつらーれやブルックス、それにアメリカンチェリーの代表的なビングのほか、国産ものとよく似たレイニアなどがあります。

【エンドウ豆・スナップエンドウ】

白いご飯と一緒に炊いて楽しむ炊き込みご飯は豆が入っているものがおいしいですよね。豆にもいろいろ種類があり、明確な答えはきちんと出ません。そもそもエンドウ豆が何かというと、豆の種類は「マメ科エンドウ」であり、豆を食べるイメージの物です。

 

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◎エンドウ豆とスナップエンドウの違い

豆という名前がついていることもあり、違いがなかなかはっきりとしませんが、まずエンドウ豆と呼ばれているものは豆を食べることを目的としたもので、これはグリーンピースにあたります。反対にスナップエンドウと呼ばれるものは、エンドウ豆のように豆の部分を食べるだけではなく、さやの部分も食べるため、豆の種類に違いはありません。

 

つまりエンドウ豆とスナップエンドウの違いは食べる目的とする部分に違いがあるという事なのです。

因みにスナップエンドウと絹さやは同じものです。

 

・さやえんどうはエンドウ豆を早取りして、未熟なさやごと食べるときの呼び名です。

小ぶりで色合いがいいので煮物、みそ汁の具やどんぶりの色どりとしてもよく用いられます。

 

スナップエンドウはさやと実を食べる「さやえんどう」の一種でアメリカで作られた品種です。

グリーンピースと違って豆が大きくなっても、さやが固くならないのでさやと実の両方が食べられます。

 

グリーンピースはエンドウ豆の未成熟の実の事です。

 

◎見分け方

絹さや・スナップエンドウ共に見るポイントは一緒になります。

 

①さやが鮮やかな緑色で全体的につやとハリがある。

②豆がデコボコ張り出してない。

豆は成長してしまうとおいしさが減ってしまいます。

③さやの先端のひげが白っぽくピンとしている。

 

◎保存方法

豆なのであまり日持ちがしません。2~3日以上保存する場合は一度固めにゆでて、よく冷ましてから冷凍保存します。

スナップエンドウ独特の特徴であるシャキシャキの食感が失われないようにできるだけ早く食べるようにします。

 

◎スナップ?スナック?

スナックエンドウと呼ぶこともあるようですが、農林水産省の名称は「スナップエンドウ」らしいです。

英語では「snap-bean」といいぽきんと折れるときのパチンと音を立てるという意味があります。

 

 

【いちじく】

イチジクはイラクサ目クワ科イチジク属の落葉樹木です。西アジア、アラビア南部で、アダムとイブの話の中で出てくる”禁断の果実”とはイチジクの事で、古来からあったことをうかがわせます。

日本にはポルトガル人によって江戸時代に渡来してきたといいます。生で良し、干してより、古くから薬効があるとされてきたイチジク、その種類、旬について紹介していきたいと思います。

 

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【特徴】

食用にされる部分、皆さんが通常食べている部分は、実は厳密には果実ではなく、イチジクの花に当たる部分なんです。いちじくは隠頭花序と呼ばれる花をつける木で、果実のように見える部分は、花軸が肥大化したもので、切ったときにつぶつぶのように見える花があるのがわかります。

 

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白いつぶつぶが花

【名前の由来】

いちじくは「無花果」とも書きますが、実際には花が咲かないわけではありません。実の中に無数の白い花を咲かせるのですが、外から見えず、花が咲かないように見えるからなのです。

 

【旬】

夏のいちじくの旬は6月~7月

秋のいちじくは8月~10月です。

 

【見分け方】

お尻の部分が割れ欠けの物

無花果は完熟するとお尻の部分が割れるのが特徴です。ただし、割れすぎているものは完熟で傷んでいることもあるので注意です。

 

果皮が赤褐色に染まっている

いちじくは熟すと果皮が赤褐色になるので、なるべく全体が色づいているものを選ぶようにしてください。緑色が目立つものは、果肉が固かったり、甘みが薄いことがあります。

黒っぽくなっていたり、果皮がしなびていたり傷が目立つものは、鮮度が低下していたり、味が落ちていることがあるので注意です。

 

特有の甘い香りが漂っている

いちじくは熟すと特有の香りが漂うので、なるべく香りの良い物を選びましょう。但し香りが強くても柔らかすぎるものは、熟しすぎかもしれないので注意です。

 

【保存方法】

いちじくは傷みが早い果物なので、温度の高い場所には長時間置かないようにしましょう。ビニールやポリ袋に入れて冷蔵庫に入れてください。

 

【皮を剥く】

いちじくは皮を剥いて食べますが、先の方からではなく、軸の付け根の方から剥く方が綺麗に剥けます。

コンポートなどにする場合は固めのものを使うので手ではむけない場合が多いですが、そんな時はトマトのように湯剥きを使います。

沸騰している熱湯の中に漬け、軽く泳がしてから氷水に落とせばつるっと剥きやすくなります。